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ギャラリー

世界の民藝品ギャラリー No.16
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updeate 2008/06/12

アフリカ カメルーン バミレケ族 絞り布 (Bamileke)

《バミレケ布》

カメルーン北西部に広がるバメンダ高原、通称グラスランドの諸部族の間で使用されている藍染の絞り布は、アフリカの染織品の中でも、最もその存在が知られている布の一つです。

その技術はナイジェリアのベヌエ河とニジェール河の合流地に居住する諸部族の藍染絞り布に通じていることが分っています。

バミレケ布はバメンダ高原の多くの部族間で宮廷着、宗教儀礼などに使用されます。

この布はバミレケ族のバンジュン(Bndjoun)の人々によって作られ、ドゥプ(Doup)と呼ばれ手織のザックリとした細幅の帯状の木綿布を縫合せた布に、王家の監督下、各戸の家長の指導で、男性が伝統的な幾何紋様を描き、女性によってラフェア椰の繊維を用い軍隊縫いによる括り作業をします。

素材となる綿布は北部カメルーンから運ばれ、藍染は北部ガルア(Garoua)のハウサ族の染場で行われています。

かってはこの様な交易にバンジュン特産のコーラの実が用いられていました。