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ギャラリー

世界の民藝品ギャラリー No.13
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updeate 2005/09/12

南太平洋のタパ(樹皮布・バーククロス)

銀花 143号で「太陽に輝く樹皮布、南太平洋のタパ」の特集が、又、
大阪日本民藝館で「タパの美ー南太平洋の始源布」が秋の特別展として
開かれます。(9月10日ー12月11日)



サモアのタパ


トンガ、サモアなどでは、ウペティー(パンダナスの葉に椰子の葉の葉脈を縫い付けた版木)を用いて捺染、フィジーではバナナやパンダナスの葉に文様を切り抜いた型染め、タヒチなどでは手描きなど、さまざまな方法を用い、花、木の葉、櫛、鮫の牙、波などの文様を描きます。
染料は、炭や煤を樹液や油と混ぜて黒色を、粘土やウコン、かたんの樹液などを用い薄茶、赤、褐色を作りだし用います。



フィジー諸島のタパ


フィジー諸島のタパクロスはバナナやパンダナスの葉を切り抜いた型紙(ステンシル)を用い、タパを丸めて作ったバレンに染料をつけ、型紙の上から軽く刷り込み文様をつけます。
1つのパターンはくり返されますが、数枚の型紙を用い、上から重ねて1つの文様を完成させる型染の手法で描かれます。



トンガのタパ

タパクロスの用途は多岐にわたり、衣料としてはもちろんのこと、間仕切り、カーテン、敷物、寝具などの内装調度品として、又婚礼など重要な儀礼の贈答品として使用されてきました。現在でも婚礼、葬儀など儀式の際には使われています。



ニューギニアのタパ